20代・高AMH、OHSSを防ぐ刺激方法とは? 

■ニックネーム:ちゃどさん(29歳)  ■治療ステージ:体外受精   ■妊活期間:1年~2

■治療状況

1)排卵障害、黄体機能不全。AMH9.34ですが主治医にはPCOSではない、と言われております。

2)タイミング法を経て、採卵2回実施。採卵数が少ないため最初から顕微授精をするとのことでした。

1回目:アンタゴニスト法で採卵7個、顕微授精7個、胚凍結3個(4AA、3AB、2AB

・2回目:PPOS法で採卵9個、顕微授精8個、胚凍結2個。(3AB、3ABAAと4ABをホルモン補充周期で移植するも、陰性。

3)2度の採卵で、点鼻薬がうまく反応せずホルモン値が上がらなかった為、卵子の成熟度が低い可能性があると言われている。2度目の採卵は点鼻薬後hcg注射もうち、OHSS状態となりました。2回目の採卵時に子宮内フローラ検査を実施したところ、ラクトバチルス菌が1.3%であり、抗菌薬を服用し、ラクトフェリンサプリもスタート。同年12月に2度目のフローラ検査を実施するも、ラクトバチルス菌が0%ととなり、異なる抗菌薬を服用し、加えて3週間ラクトフェリン膣剤を服用。

4)今年4月に、ホルモン補充周期で3AAの胚盤胞移植予定。採卵が必要となった場合には、PPOSは変えず、OHSSにはなるがhcg注射を打つとのことです。そのため、ゴナールエフ注射の容量を減らし採卵数は少なくなるが卵胞数を減らして、OHSSのリスクを下げる方法を行うとのこと。

■質問①先生なら次回どのような採卵方法や移植を考えられますか?PPOS法はあまり良くないとされる意見を見たりもします。でも主治医が低刺激をしないのなら、私は高刺激でしか採卵できないのでしょうか?

■質問②3回目の移植前にALICEERA検査を行った方が良いでしょうか?移植後、いずれも最初のホルモン検査で陰性ですし、保険適用回数も迫るので不安です。

■質問③子宮内の有害な菌は抗菌薬を服用してもまた出る可能性があると聞きましたが、原因は何でしょうか?菌が増えないようにする他の方法や、ラクトバチルス菌を優位に継続する方法があれば教えてください。

■質問④膣剤サプリは移植日前日まで使用した方がいいのでしょうか?ホルモン補充周期による移植なので、ルティナス膣剤と併用は問題ないでしょうか?有害な菌は感染症などのリスクもあると聞いたので、治療を終えた後も検査した方が良いでしょうか?

■質問⑤私のAMHからすると、採卵数や凍結受精卵の数が低すぎる気がします。医師からは、「点鼻薬が効かず卵子が成熟していないことが原因かも。体質としてエストロゲンが低い」とも言われましたが、これは不妊治療をしても着床、生育しない原因となりますか?低エストロゲンに対する治療などはしていませんので、もし、原因となるのであればするべきことはありますか?

 

福井 敬介 先生  日本大学医学部卒業。卒業と同時に愛媛大学産科婦人科に入局。愛媛大学 大学院医学専攻科修了。2000年愛媛大学産科婦人科学助教授。2001年、「高度な生殖医療をより身近な医療として不妊カップルに提供したい」と福井 ウィメンズクリニックを開設する。

※この動画は23年に撮影されたものであり、先生のご意見はその当時のご意見となります。

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