PGT-A以外の選択肢はないの?

■ニックネーム:ユナさん(40歳)  ■治療ステージ:顕微授精  ■妊活期間:2年~3

AMH2.69  ■精液所見:調整後は98% しかし染色体検査で異常有り→PGT-A

治療状況

1)臨床遺伝専門医の勧めで、30代からPGT-Aを続けていて40歳になりました。8個出した胚盤胞はいずれも良好胚でしたが、全て異数体、現在は3個をアメリカで解析中。染色体に異常がなくても、遺伝子レベルで損傷がある場合、正常胚移植ですら上手くいかないと以前お聞きしました。

2)保険適用も考えましたが、夫の染色体の事があるのでPGT-A以外の選択肢はないと専門医から言われました。保険診療で胚盤胞移植を繰り返しても、また流産しメンタルが壊れると心配されました。

■質問①私はこのまま自費でPGT-Aを続けるべきでしょうか?他に何か方法はありますか?

■質問②ホルモン補充周期での移植の場合、病院によって黄体ホルモン開始時間が5パターンあると聞きました。前院では、120h前に黄体ホルモン開始で着床、稽留流産。成功法の120hが良いのか、転院先の基準であるERPeak(子宮内膜胚受容期検査)の113hか、先生ならどうされますか?

■質問③th1/th2の検査が気になりましたが、前院でも転院先でももう古い検査だからとの見解でやっておりません。否定論文も多いと聞いた気がします。一定数の方に異常値が出てしまうものなのでしょうか?夫リンパ球移植をやっている病院もありますが、それも昔の治療なのでしょうか?

■質問④『PGT-A正常胚移植によって妊娠が成立したらPGT-Aの成果が得られたと考えられる。出生前診断で受ける内容は一定の確率で除外されているため、自然流産の時期を乗り越えれば、出生前診断としての胎児染色体検査を行う意義は少ないと、胚診断指針には記載されていますが、PGT-Aをした胚の場合は、必ずしも年齢の基準でNIPT(新型出生前診断)や羊水検査を受けなければならないということはない、という解釈でしょうか?出生前診断で調べる内容を、既に着床前診断で解析済みということですね?ですが、出生前診断と着床前診断の扱いは今の日本では全く違うのが悲しいです。

セント・ルカ産婦人科 宇津宮 隆史 先生 熊本大学医学部卒業。1988 年九州大学生体防御医学研究所講師、1989 年大分県立病院がんセンター第二婦人科部長を経て、1992 年セント・ルカ産婦人科開院。国内でいち早く不妊治療に取り組んだパイオニアの一人。開院以来、妊娠数は9,300 件を超える。

※この動画は23年に撮影されたものであり、先生のご意見はその当時のご意見となります。

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