ちたや さん(34歳)
これまで、タイミング法で1度妊娠し7週で流産、人工授精で2度子宮外妊娠(右卵管切除)を経験し、現在は体外受精をしています。
1度採卵し、4個の胚盤胞(5AA,3AB,3BC,3BB(1PN胚))と1個の初期胚(8細胞期-グレード1)を凍結しました。
そのうち2回ホルモン補充周期で移植しました。1回目は5AAを移植し、妊娠しましたが8週で流産(検査の結果15トリソミーが原因)し、子宮内容除去手術を受けました。
2回目は、3ABの胚盤胞を移植(AHA併用、エンブリオグルー使用)し、陰性でした。
ちなみに、1回目と2回目の2周期お休みの期間に、不育症の検査(夫婦の染色体検査、抗リン脂質抗体症候群の検査、血液凝固因子異常の検査)を受けましたが、いずれも問題ありませんでした。甲状腺機能については、先天性甲状腺機能低下症で、以前から治療しており、現在は正常数値です。
残りの凍結胚は、2個の胚盤胞(3BC,3BB(1PN胚))と1個の初期胚(8細胞期-グレード1)です。今後、SEET法や二段階移植を考えていますが、どうすべきかアドバイスをお願いします。また、次の採卵をいつすべきか(全て移植した後なのか、先に採卵をしたほうがいいのか)、併せて教えていただければと思います。
田中 温 先生(セントマザー産婦人科医院)順天堂大学医学部卒業。越谷市立病院産科医長時代、診療後ならという条件付きで不妊治療の研究を許される。度重なる研究と実験は毎日深夜にまで及び、1985年、ついに日本初のギフト法による男児が誕生。1990年、セントマザー産婦人科医院開院。日本受精着床学会副理事長。順天堂大学医学部客員教授。
※この動画は23年に撮影されたものであり、先生のご意見はその当時のご意見となります。