採卵時の卵巣出血について

はなさん(39歳)■治療ステージ:顕微授精 ■妊活期間:34年 ■AMH1.6 精液所見:0.9ml

治療状況

1)左卵巣嚢腫手術、子宮筋腫核出術、子宮内膜症の既往歴があります。

23年前に子宮筋腫手術後、人工授精2回目で子宮外妊娠となり、その後5回の人工授精を経て昨年2月に体外受精へステップアップ。アンタゴニスト法で採卵数5個のうち4個受精。2個が育ち1つを新鮮胚移植、もう1つを凍結胚移植しましたが妊娠に至りませんでした。

3)次の採卵もアンタゴニスト法で卵巣刺激しましたが、途中で排卵してしまい中止となりました。

4)前回の採卵はPPOS法で3個採卵。体外受精で受精せず、顕微授精へ切り替え2個受精しましたが、6日目で成長が止まり凍結できませんでした。

5)今回の採卵もPPOS法で5個採卵のうち1個が異常卵。4個顕微授精のうち1個が異常受精。残りの3個も途中で成長が止まってしまい、今回も凍結できませんでした。

≪質問①≫今回の採卵では卵巣出血、腹腔内出血となり入院をし、出血が止まらなければ手術になると言われましたが、手術はせずに済みました。腹痛と嘔吐が辛く、先生からは「卵巣出血をしても痛みがない人もいるし、感受性の問題」と言われ、痛みがあり申し訳ない気持ちになりました。採卵時の卵巣出血はよくあることなのでしょうか?

≪質問②≫顕微授精で受精卵が育たないということは、ステップダウンしたとしてもやはり妊娠は難しいのでしょうか?ラクトフェリン、葉酸、PQQ、ビタミンCEDのサプリメントを取り入れていて、夫もマカ、亜鉛、ビタミンBE、葉酸のサプリメントを取り入れております。食事にも気をつけていて、私がBMI19.4夫が21.3ほどです。採卵をしても受精卵が育たず、このまま治療を続けるべきなのか悩んでいます。

 

松本 玲央奈 先生 聖マリアンナ医科大学卒業。東京大学産婦人科学教室、長野県立こども病院総合周産期センターなどを経て、東京大学大学院医学研究科で着床外来に就きながら着床の基礎研究に従事。2018年より現職。男性外来や漢方外来も併設し、オーダーメイドの治療を実践。2015年不妊分野において権威あるヨーロッパ生殖医学会で着床に関する論文でAward受賞。
※この動画は23年に撮影されたものであり、先生のご意見はその当時のご意見となります。
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