体外受精を続けるか、ステップダウンするか?

マリエさん(35歳)  ■治療ステージ:体外受精   ■妊活期間:12年   ■AMH4.51  ■精液所見:量1.0ml,濃度5800/ml,運動率36%,奇形率33%

治療状況

1)今年の1月から体外受精にトライしていますが、いまだ移植までいけていません。

2)過去に自然妊娠を2度、人工受精で1度妊娠していますが、いずれも流産しています。不育症の検査は問題なく、妊娠して試すよりほかないと言われています。PGT-Aは不確実な面が多いのと、費用の負担が大きいので検討していません。

≪質問①≫とにかく早く次の妊娠をと思い体外受精にステップアップしたものの、思うように結果がでず、これなら毎月人工受精した方が早いのではという気もしています。ただ最近、元々は悪くなかった精子の運動率が低くなっているので、この値ならこのまま体外受精で頑張ってみた方がいいのでしょうか?

≪質問②≫採卵前のピルは、最初にプラノバールを処方されたのですが副作用の目眩がひどく、デュファストンとジュリナに変えてもらいました。朝晩1錠ずつ服用し、ピルを飲みきって生理がきたもののホルモン値が下がらず、再度ピルを服用して次の生理から採卵となりました。低刺激だったので採卵できたのは2で、1個が受精しましたが胚盤胞に至らず移植できませんでした。次の生理からまたピルを飲みましたが、またホルモン値が下がり切らず仕切り直しとなってしまいました。なかなか採卵までスムーズに進まないのでもどかしく感じています。ピルを飲まずに採卵もできるけどリスクはあると言われています。プラノバールは副作用が怖いのですが、何か他に手はありますか?

≪質問③≫主治医からは、高刺激でたくさん卵子を採るより、低刺激で質のよい卵子を数個採る方が注射などの負担が軽く妊娠率も高いと説明を受けました。1回の採卵に2ヶ月ほどかかってしまっているので、1で多く卵子を採って少しでも確率を上げた方がよいのではないかと思うのですがいかがでしょうか?

神奈川レディースクリニック 小林 淳一 先生 慶應義塾大学医学部卒業。1984 年より習慣流産の研究と診療に携わり、1989 年より済生会神奈川県病院においてIVFを不妊症・不育症の診療に導入。その後、新横浜母と子の病院の不妊・不育・IVFセンター長に就任。2003 年、神奈川レディースクリニックを開院する。患者さまの個々のペースに合わせた無理のない医療を目指す。

※この動画は23年に撮影されたものであり、先生のご意見はその当時のご意見となります。

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